保管庫

dd69b5dc anonymous 2010-09-02 12:59
半導体は特性の揃ったのを用意するのが難しいんだからさ。

2SC1815だって通常はYランクぐらいがよく使われるが、
本当はO(Orenge),Y(Yellow),GR(GReen),BL(Blue)と4つのタイプがあり、
hfeの値によってグループ分けされてるぐらいだ。
Oランク最低増幅率は70、BLの最高増幅率は700倍で、10倍もゲインが違う。
これじゃもう、別の部品だと言ってもいいぐらい。
http://www9.plala.or.jp/fsson/NewHP_elc/elc/elc_3_7Tr2sw.html
よくこんなバラツキの多い不安定な部品で、しかも半導体は
温度の影響も大きいのに、きちんと動く製品ができるものだと思う。
真空管では特性が揃っているから組める回路も、
トランジスタだとマトモな出力が期待できなくなるって話もあるそうだ。

自分は、トランジスタを使うこと自体もあまり筋のいい設計ではないと思う。
あれって流している電流で動くから、要するにインピーダンスが低い。
電流が欲しい所ではトランジスタも実力を十分に発揮するが、
小信号増幅ではむしろ入力インピーダンスの高いFETのほうが適役だと思う。
「一段ごとのゲインを高く取れる=結果的に増幅段が減って部品が減る」
つまり「全体で見ると不要なノイズを減らせる」ってことになりそう。

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